ココロの病気のメカニズム 〜うつ病・うつ状態〜

睡眠について

現代社会では日本だけではなく、国際的にうつ病を代表とする心理・精神疾患、自己免疫疾患、原因の明らかでない皮膚疾患などが急増しています。これらは政治、経済、科学技術など社会全体の変化に伴い、仕事や経済状況の変化、恋愛・結婚・家庭・教育の問題、TVやインターネットなどによる情報過多、それらの情報伝達のスピード、そしてそれらの中から自分自身が選択し意志決定しなければならない心理的ストレスに深く関係しています。これらは一般的に心理的ストレスと呼ばれますが、脳の働きから考えると脳の使いすぎによるセロトニンの減少ともとらえられ、また脳を一生懸命使うために中枢神経が興奮している状態ともいえます。この中枢神経が興奮している状態 すなわち神経が高ぶっている状態では深い眠りにつけないために不眠となってしまいます。不眠症は勿論、うつ病を代表とする心理・精神疾患だけではなく、皮膚疾患やホルモン・免疫に関係する疾患は睡眠と関係していることが多いのです。

不眠 睡眠障害 睡眠薬の使い方など

睡眠障害=不眠症と考えがちですが、睡眠障害には,過眠症や睡眠中の異常行動などもあり単純に捕らえるわけにはいけません。寝付きが悪くなかなか寝られなかったり、安眠できないのは不眠ですが、朝起きられないパターンや、昼過近くまで寝てしまう過眠も睡眠障害です。睡眠はカラダとココロの健康状態のバロメーターであり、健康を維持する上でとても大切なものなのです。

不眠症の分け方

不眠症は一般に入眠障害,熟眠障害(中途覚醒),早朝覚醒などと分けられますが、数日以内を一過性、1‐3週間を短期、4週間以上を長期というようにも分類されます。

東京クリニックの治療方針

まず不眠の原因を明らかにすることが大切

  • 身体的(physical) 疼痛、発熱、痒み、頻尿、慢性疾患などによるもの。
  • 生理学的(physiologic) 騒音、温湿度、交代勤務や時差ぼけなど環境変化によるもの。
  • 心理学的(psychological) ストレスや生活上の重大な変化など心理面によるもの。
  • 精神医学的(psychiatric) うつ病、不安、パニック障害、脳器質障害など精神疾患によるもの。
  • 薬理学的(pharmacologic) ステロイドや中枢神経作動薬などの薬物によるもの。

自分自身でできること

  • 睡眠日誌をつけて自分の睡眠のパターンを知り、規則的な生活習慣を身につけましょう。
  • 夕方からカフェインやニコチン・多量のアルコール飲用は控えましょう。
  • 就寝前の空腹は交感神経優位になりますので避けましょう。
  • 適度な運動をしましょう。
  • ベットや布団の周りの音、光、温湿度、寝具などを快適に保ちましょう。
  • 決まった時間の入床、起床を心がけましょう。
  • リラクッスして不安や緊張を取りましょう。
これらを行って睡眠障害、不眠、朝起きられない状態が続くようでしたら睡眠薬を服用した方が快適に過ごせます。

睡眠薬の使い方

不眠に用いられる薬はベンゾジアゼピン系睡眠薬と類似化合物が中心となっています。入眠障害や一過性の不眠には超短時間型(2‐4時間)ハルシオン、アモバンや短時間型(6‐12時間)デパス、レンドルミン、エバミール、ロラメット、リスミーが用いられ、早朝覚醒を含む中途覚醒や熟眠障害には短時間型や中間型(12‐24時間)ロヒプノール、サイレース、エリミン、ユーロジン、ヒプノジン、または長時間型の一部(24‐30時間以上)、ネルボン、ベンザリンなどを使います。日中の不安を伴う不眠には中間型や長時間型(60‐80時間以上)のダルメート、ベノジール、インスミン、ソメリンなどを用います。また副作用を防ぐために多くに人では短時間型が用いられ、高齢者では転倒骨折などを防ぐために筋弛緩作用の少ないものを選ぶ事が基本となります。また用量も成人の半分程度にとどめたほうがよいでしょう。うつ病のような精神疾患による重度の不眠には睡眠作用のある抗精神病薬や抗うつ薬が併用されます。

東京クリニックの処方例

1)マイスリー(10mg) 1錠
2)アモバン(7.5,10mg) 1錠
3)ハルシオン(0.125mg) 1‐2錠
4)レンドルミン(0.25mg) 1‐2錠
5)エバミール/ロラメット(1mg) 1‐2錠
6)リスミー(1mg) 1‐2錠
7)ロヒプノール/サイレース(1mg) 1‐2錠
8)ユーロジン(2mg) 1‐2錠
9)ダルメート/ベノジール/インスミン(10mg) 1‐2カプセル
10)ソメリン(5mg) 1‐2錠
11)デパス(1mg) 1‐2錠
12)トリプタノール(10mg) 1‐2錠
13)テトラミド(10mg) 1‐2錠
14)ルジオミール(25mg) 1‐2錠
15)ヒルナミン(5mg) 1‐4錠
16)メレリル(10mg) 1‐2錠
17)セレネース(0.75mg) 1錠
18)リストミンS(200mg) 1カプセル
19)アーテン(2mg) 1錠
20)テトラミド(10mg) 1錠
21)リストミンS(200mg) 1カプセル
22)ランドセン/リボトリール(0.5mg) 1‐4錠

東京クリニックの治療方針

睡眠はココロとカラダにとってとても大切な事なのは勿論ですが、不眠をカバーするために過眠をしても生活全体の質は上がりませんので上手なコントロールが必要になります。最近用いられている睡眠薬の安全度は高いので、服薬そのものを恐れるよりも、上手に睡眠をとった方が生活の質はあがるでしょう。
不眠、睡眠薬
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