パニック障害

パニック障害とは

パニック障害に見られる不安の特徴は前触れもなくある日突然めまい、動悸、呼吸困難といった身体症状がでて10分以内にピークに達し30分以内に症状が消えることです。本人はこのまま死んでしまうのではないか、気が狂ってしまうのではないかというような恐怖心に襲われいわゆるパニック状態に陥ります。パニック障害での発作はどうしてこんなところで発作が起こるのかがわからず本人にも周囲にもまったく理解ができないのです。どこか身体が悪いのかと病院に足を運び心電図等の検査を受けてもどこも異常なところは発見されず一般医からは自律神経失調症・心身症・過呼吸症候群・狭心症・メニエール病等と診断されていることが多い状況です。

慢性化させずに治療が必要

パニック障害は100人に1人くらいの割合で起こる病気で、多くは思春期から青年期にかけて発症します。日本でパニック障害は心臓神経症や不安神経症として取り扱われていましたが1980年に病名を『パニック障害』に統一すると世界的な取り決めが行われました。放っておいて自然に良くなることはあまり期待できず多くの方は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性化してしまいますが、早期に治療をすれば必ず完治する病気です。

自信喪失・抑うつ状態を回避させることが大切

パニック障害には予期不安が付きまといます。不意に突然起こることが多いので、またいつあの恐ろしい発作が起こるのではないかと不安な為に行動範囲が狭められていきます。そして外出先でパニック発作を起こすのが不安なあまりに1人で長時間外出するのが困難になってしまいます。これを広場恐怖といい、そこから逃げられない、助けてもらえないような場所や状況を恐れ、人ごみ、エレベータ、電車やバスの中、自動車の運転、1人での外出などが恐怖の対象になります。そして気をつけなければいけないのは広場恐怖の為外出を拒み家に閉じこもりがちになり社会生活に支障をきたすことです。これが続くと自信喪失から抑うつ状態を引き起こす可能性があります。パニック障害の治療では予期不安に対しての適切な治療を行い慢性化させないことが大切です。

パニック障害の症状

1:動悸・心悸亢進、または心拍数の増加
2:発汗
3:身震いや震え
4:吐き気または腹部の不快感
5:息切れ感
6:めまい、ふらつき、頭が軽くなる感じ、気が遠くなる感じ
7:窒素感
8:現実感消失、または離人症状
9:気が狂う、コントロールできなくなることに対する恐怖
10:異常感覚(感覚麻痺)
11:死に対する恐怖
12:胸痛・胸部不快感

東京クリニックのパニック障害治療

近年になってSSRI(セロトニン再取り込阻害薬)などの新しい薬が登場したこともあり、時にココロの病気も薬で何とでもできると捉えがちです。しかし薬だけで何とでもできるというものではなく、パニック障害を含めてこれまで神経症と呼ばれてきた疾患の治療には精神療法(精神療法のひとつ認知療法について)も併せて必要です。

基本的な治療法として

発作の予防や予期不安に対し薬物はとても有効なものなのですが、薬を中断した時に再びその症状がでてしまうことが多いうえ、薬物に依存しすぎてしまい薬がないと外出できないといった障害がでる恐れがあります。できるだけリラックスできる時間を作り軽い運動などを取り入れストレスを溜め込まないようにすることも大切です。薬物治療では、ベンゾジアゼピン系抗不安薬やセロトニン再取り込阻害薬(SSRI)を用います。ベンゾジアゼピン系抗不安薬では、アルプラゾラム(コンスタン、ソラナックス)が特に効果的とされよく用いられますが作用時間が短いために服用は頻回になります。頻回に服用できない場合や夜間に発作がでる場合には作用時間の長いクロナゼパム(ランドセン、リボトリール)を併用すると良いでしょう。

その他治療法

三環系抗うつ薬はパニック発作に効果がありますが予期不安にはあまり効果がないといわれています。しかし本来がうつ病の薬ですから、パニック障害に前後してよくみられるうつ病に効果があります。精神療法では暴露療法(エクスポージャー法)を含む認知・行動療法(認知療法について)の効果が確かめられています。またリラクセーション法、支持的精神療法が併用されます。
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