境界型人格障害(Borderline Personality Disorder)

境界型人格障害
Borderline Personality Disorderとは

境界型人格障害(Borderline Personality Disorder略してBPDとも呼ばれます。
俗に「borderline」「ボーダー例」と言われていますが、感情の不安定さを特徴とするものです。他人に対する感情も自分に対する感情もとても不安定です。しかし安定している時もあり、安定時には人一倍論理的に話すことも出来ます。ところが、この安定状態・不安定状態は時間単位・日単位で変化し、まさに人が変わったかのごとく、他人を攻撃したり自分を傷つけたりします。

自覚的には慢性的な抑欝感で悩んでいることが多く、自分では鬱病だと信じてるケースが多いようです。鬱病であるならば抗鬱剤が効果を示すのですが、境界型人格障害では抗鬱剤の効果は見られません。むしろ、薬は自殺の道具として使われがちです。

抑鬱状態にあり、時とし自己破壊的な行動に出るのが典型的だと言われています。自己破壊的な行為としては自殺が多いのですが、リストカット・過剰服薬など成功率の低い方法が大部分であり、しかも頻回に繰り返されるため、「自殺の顕示」「自殺の演技」と見られがちです。

境界型人格障害の診断基準

精神疾患の診断マニュアルとして、米国で1994年に作成された米国精神医学会の診断基準「DSM-IV」があります。

次の項目の5つ以上に該当すれば、この障害と診断されます。
・人に見捨てられる不安がきわめて強い。
・対人関係が理想化と過小評価に揺れて安定しない。
・アイデンティティが混乱していて、一貫した自分のイメージが保てない。
・衝動性が高く、衝動買い・セックス・薬物乱用・過食発作といった衝動性がみられる。
・自殺行為や自殺を思わせる傾向が再三みられる。
・感情がきわめて不安定である(特に抑うつ感と不安が激しい)。
・慢性的な虚無感に悩まされる。
・不適切なほど強い怒りを持ち、それをコントロール出来ない。
・一過性のストレスに関係した妄想観念が生じたり、あるいは強い解離性障害が見らみれる。

境界型人格障害の治療

境界型人格障害の治療は困難であると言われています。本人の求める薬物だけを用いて短期間で治すことはあまり期待できません。対人関係の形成過程の問題が原因と考えられているので、長く通院が必要でしょう。
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