やる気が出ない

やらなければならないことが山ほどあるのに、何もする気が起きず、どんどん先延ばしになる。何かをやり始めてもすぐに嫌になり、違うことをしてしまったり、ボーっとして何も手につかなくなってしまう。友人にメールをしなければいけないのになぜか億劫になってしまう。勉強(仕事)をしなければならないとわかっているのになかなか手をつけられない。スポーツジムに加入しているのに、最近体を動かそうと思わない。買い物や習い事でストレス発散をしていたはずなのに、今はやりたいと思わない。

やる気はどこでつくられるのかがわかってきた

やる気は、脳のどこでつくられているのでしょう。現在までの研究で、やる気は脳の側坐(ざ)核と呼ばれるところが関与していると考えられています。側坐核は脳の中を巡るさまざまな情報が交差する視床下部の近くにあります。つまり、論理的な思考や抽象的なイメージなどの人間らしい高次情報と、食欲や性欲などの動物的な生存本能にかかわる情報が行き交う場所に側坐核はあります。

セロトニンなどの神経伝達物質

脳内物質と呼ばれるアドレナリン、ノルアドレナリン、オピオイド、ドーパミン、セロトニンなどがやる気を生み出すプロセスに深くかかわっていることもわかってきました。これらの脳内物質は、いずれも脳の働きを活性化して意欲を高め、体の機能を活発にする働きがあるといいます。 アドレナリンやノルアドレナリンは、恐怖や驚きといったストレスを感じたときに分泌されます。ある場面で実力以上の能力を発揮することを「火事場の馬鹿力」といいますが、危機に直面する(ストレスがかかる)と、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されてやる気がつくり出され、脳や体が活性化するということのようです。また、ドーパミンとセロトニンは、何事も今以上にという発展性のある意欲をかきたたせる物質だといわれています。このようにストレスや生存の危機から心と体を守る本能にかかわる情報と、よりよい自分を実現するための人間としての高次の情報が行き交うそばにある側坐核が、それらの情報をもとにやる気を生み出していると考えられています。
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