気が沈んで憂鬱だ

人前で話すのが苦手なのに、会議などで発表したり、ディスカッションしなければならない時、とても憂鬱な気分になる。飲み会などで大勢の人と接するのが面倒になる。特に初対面の人と話すのがつらく気が乗らない。好きな音楽を聴いても気分が落ち着かず、かえって気が沈む。または聴く気が起こらない。良く見ていたTV番組が面白く感じなくなった。

憂鬱、抑うつ、気力の低下

自分ではやろうという気持ちがあるのに、身体がついていかない、ブレーキをかけられているような状態が見られることもあります。これは身体のエネルギーが低下した状態と考えられ、身体を動かすのが億劫なだけでなく、新聞やテレビを見ても集中できなくなります。ひどくなると好きなTV番組を見ても、好きな曲を聴いても、ひいきの野球やサッカーチームが試合に勝っても全くうれしさを感じなくなります。

たとえば女性の場合

女性の月経の周期に関連した精神症状、身体症状として、「月経前緊張症」と「月経前不機嫌性障害」があります。本人が精神的・身体的に悩んだり、苦痛に感じていても、自分の状態を理解できず、どのように相談してよいのかわからない場合も多いようです。理由のわからない精神的不安、身体症状がみられた場合、月経周期との関連を疑ってみることも大切です。

月経前緊張症と月経前不機嫌性障害

月経前緊張症とは月経前数日〜10日前から、気が沈んで憂鬱になる等の精神症状と、頭痛、腰痛、腹痛、乳房痛、むくみといった身体症状、自律神経症状が出現し、月経の開始と共に症状が消えていくものをいいます。月経前不機嫌性障害は、月経前の精神症状に重点をおいて提唱された新しい疾患概念です。抑うつ気分、不安、憂鬱、情緒不安定のいずれかがあり、日常生活における興味の低下、集中困難、活力の低下、食欲亢進、過食もしくは不眠などの症状が認められます。症状はおもに月経前1週間に存在し、月経後1週間には存在しません。これが2回以上の月経周期でみられる場合、この病気と診断されます。

治療薬

抑うつ、不安、情動の不安定などの精神症状には、べンゾジアゼピン系抗不安薬や抗うつ薬などが効果があります。ベンゾジアゼピン系抗不安薬のおもな副作用は眠気、ふらつき、動作がにぶる、注意力の低下などです。抗うつ薬の副作用には口の渇き、眠気、立ちくらみ、便秘などがあります。最近ではSSRI(選択的セロ卜ニン再取り込み阻害薬)という種類の抗うつ薬が、月経周期に伴う精神症状に対して用いられます。SSRIは他の抗うつ薬にくらべ、副作用が少ないといわれていよすが、悪心(吐き気)、眠気、めまいといった副作用がまれにみられることがあります。日常生活のストレスが増悪因子になっている場合もあります。精神症状が強い場合、精神療法や環境調整も治療に役立つことがあります。
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