泣いたり、泣きたくなる

気分の病気

生活のすべてプライベートも仕事も嫌になり、泣きたくなる。些細なことな筈なのに何故か涙が勝手に出てしまう。これらは気分障害の症状のひとつで文字通り気分が沈んだり、泣きたくなってしまう病気です。以前は感情障害と呼ばれていましたが、泣いたり笑ったりする「感情」の病気というよりも、もっと長く続く身体全体の調子の病気という意味で、気分障害と呼ぶようになりました。これらはいわゆる精神病には含まれません。

気分障害

気分障害には、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、気分変調症、気分循環症、抑うつ気分を伴う適応障害、器質性気分障害などがありますが、現在最も多いのは軽症うつ病と呼ばれるものです。

涙とは

涙を作っているのは、上まぶたの耳寄りにある「涙腺〈るいせん〉」というところです。また、上下両方のまぶたにある「副〈ふく〉涙腺」というところからも、わずかな量の涙が分泌されています。涙腺や副涙腺から分泌される涙は涙液〈るいえき〉といいます。涙にはこの涙液のほかに、結膜〈けつまく〉(白目の部分)の表面から分泌されるムチンという粘液や、まぶたのマイボーム腺というところから分泌される油性の液体も含まれています。

泣きたくなるとき

つらいときや悲しいとき、悔しいとき、自然に流れる涙。感情の揺れ動きによって涙腺が緩み、涙が流れてきます。実はこの涙、自律神経と大きな関係があるのです。この自律神経に、脳からの命令があると涙がでてくるのです。泣きたくなるとき、悲しいときに涙がでるというのは、結局、脳からの命令ということになります。涙は「基礎分泌」と「刺激」と「感情」による3つがあるのですが、感情の涙には、ストレス反応により分泌されるホルモンの一種である副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が含まれています。この涙を流すということは、「感情のたかぶりによって体内に生じたストレスを排出するための行為なのです。人間はストレスを感じると、それが「涙」となって対外に排出されるのです。人間は泣いて涙を流すことでストレスを発散しているのですが、些細なことでも泣きたくなるときはストレスによる気分障害といえるでしょう。
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