外出出来ない

ひとりで買い物や用事に行けない

明らかに身体的障害のために、ひとりで外出ができない場合を除けば、やはりこころの問題を考えざるをえません。買い物や用事をすませるといった対外的な活動に支障をきたす原因はさまざまです。まず、知っている人に会いたくなくて、あるいはひとりになる不安が強くて、外出できないこともあれば、意欲低下のために外出できないこともあります。

外出に不安を覚える場合

自分の知つている人に会うかもしれなと思って外出できないことがあります。何かの理由で仕事を休んでいたり、近所の人たちに顔向けができないことをして、家の外に出られないというのはよくわかります。この場合は当面の問題が解決すれぱ、あるいは時間がたてば自然に慣れるものです。一方で、さしたる理由もないのに、自分が人からどう見られているのか心配で、あるいは顔見知りの人と視線を合わせたり話すのが気詰まりで外に出たくない人もいます。いずれも人づき合いが苦手な人たちで、今までの不愉快な対人関係が尾を引いていることも多いものです。無理に社交的になる必要はありませんが、生活に差し支えるようなら専門医に相談したほうがよいでしよう。

SSRIなどの薬物療法

ある時から、自宅という保護された環境では特に問題なく生活できるものの、ひとりになって自分の身に何かおきたらどうしようかと心配になる人がいます。とりわけ、これまで動悸や過呼吸、めまいなどを伴う突然の不安発作をおこした人によくみられます。本当に死んでしまうのではないか、あるいは狂ってしまうのではないかという恐怖を体験すると、また同じ発作をおこしたらどうしようと不安になります。パニック障害の人には、こうした不安があるため、だれもいない場所あるいは知っている人のいない場所に出ることができなくなります。また、電車などすぐ外に出られない場所でも同様です。それでも、だれか信頼できる人と-緒であれば不安は軽減されます。SSRIもしくは抗不安薬の服用でかなり楽になりますので、早めに専門医の治療を受けたほうがよいでしょう。

統合失調症の場合

今までは何ともなかったのに、しばらく前から急に周囲から注目されている感じや見られている感じ、悪口を言われている感じがして、外に出られなくなる人もいます。こうした時に外出は禁物です。不用意に周囲の人が気分転換にと外に誘い出すことによって、極度の不安状態になったり興奮状態になったりすることがあります。この場合は統合失調症の急性期の恐れがありますので、早めに精神科を受診する必要があります。
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