なんとなく疲れる

たとえば

毎日規則正しい生活を心がけ、食事もきちんと摂り、睡眠もとっているのになんとなく疲れる。エステをしたりアロマテラピーで気分を落ち着かせようとしても疲れが取れない。

疲れや気だるさの原因

疲労感、倦怠感は以前身体的な疲れが原因と考えられていたのですが、現在では脳の疲れの割合が多いと考えられています。肩こり、腰痛などの痛みに関してもストレスが原因ですとよく言われるように、その多くの場合、本質は脳の疲労にあるといえるでしょう。

身体の疲労

長距離を走る、激しい運動をするといったスポーツ、或いは長時間の精神的労働を行うと、誰でも一時的に疲労感、倦怠感を覚えます。これらは日常的に誰もが感じるもので、年齢等によって回復までかかる時間は違いますが、心身の十分な休養によって速やかに回復します。

不健康な疲労感、倦怠感

近年、睡眠時間を削って仕事や趣味に没頭し、それを長期間続ける人が増加する傾向にあります。 身体が休息を欲している時に、疲労が回復しないままさらに無理を重ねると、心身のバランスを崩してしまい、結果的に身体に変調をきたします。疲労感、倦怠感が続き、日常生活に支障をきたす場合は早めに受診したほうが良いでしょう。

どうすればよいか

まず、十分な休養をとることです。数日でリフレッシュできるなら、まったく問題ありません。しかし、疲労感、倦怠感が続くようなら、早期受診が必要となります。

考えられる病気

気分障害の1つである軽症うつ病が最も多いようです。

大きな病気の場合の対処法と治療法

上記のような不健康な疲労感、倦怠感に心当たりがあり、大きな病気の場合、うつ病、統合失調症、心身症、依存症の可能性があります。

うつ病では、食欲不振、不眠を伴うのが一般的です。疲労感や倦怠感だけでなく、頭痛、動悸、便秘、下痢といった自律神経を介した様々な身体症状も出現します。身体が疲れるだけでなく気分も沈み、何もやる気がしないという気分や意欲面での症状も伴います。ひどい時には身体を動かすことも億劫となり、日常的な行為にも多大なエネルギーを要するようになります。

統合失調症でも、陰性症状として、顕在発症の前や慢性期に、全身倦怠感や疲労感などが認められることがあります。もともと、内気、非社交的で、ふだんから対人交流の少ない人がこうした症状を訴えて、ひきこもりがちになった場合は注意が必要です。

もともとささいなことでくよくよしやすい人は、神経症性障害等が考えられます。仕事や人間関係、家族の問題などで悩んでいるうちに、不安や抑うつと並んで、身体症状も出現してきます。きつい仕事でも不平を言わず黙々と仕事をする人は、心身症を発症しやすいといえます。本人はストレスを認めないものの実際に話を聞くとかなり無理をしていることが多く、自分ではがんばり続けようとしても、身体が悲鳴を上げてきます。結果的に全身倦怠などが生じているのですが、本人は身体さえ治れば何とかなるはずだと考えています。

アルコール依存や覚醒剤、シンナーやトルエンなどの有機溶剤などの薬物依存でも疲労感や倦怠感が出現することがあります。日常的にこうしたアルコールや薬物を摂取している人が、それを中断すると激しい疲労感や倦怠感に襲われます。それを避けるために、また摂取を続けるという悪循環が生じます。

うつ病では

うつ病では、休養し抗うつ薬を服用することで症状は比較的すみやかに改善します。ただし、職場ヘの復帰は焦らないことです。不完全な状態での復帰は再び自信喪失を招き、うつ病を再び悪化させます。医師の許可が出るまでゆっくり休んで、完全によくなってからの恩返しを考えたほうがよいでしよう。

統合失調症では

統合失調症では初期治療が大切です。単に怠けているだけと思わないで、早めに受診させることが望まれます。初期の段階で診断がつけば、幻覚や妄想などの急性期症の出現を抑えることが可能です。

心身症やストレス関連障害では

心身症や神経症では、治療者が本人の置かれた環境に無理がないかどうか検討し、本人の抱える問題についてどう対処したらよいかいっしょに考えます。必要とあれば家族面接や職場調整も行われます。

その他依存症などの場合

アルコール依存や薬物依存の場合は、本人の力だけで依存から抜け出すのは、かなりむずかしいと思われます。やはり専門の施設に入院して、適切な治療を受けるべきです。いったん、離脱しても薬物の魔力は大きく、現実生活がうまくいかないと容易に再依存が生じてしまいます。依存から抜け出したら家族のあたたかいサポー卜が必要ですし、断酒会など患者さんたちの自助グループの活動も励みになるでしょう。
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