SLE(全身性エリテマトーデス)

 

全身性エリテマトーデスとは


全身性エリテマトーデス(SLE)は,寛解と増悪を繰り返す原因不明の全身性慢性炎症性疾患で、多彩な自己抗体を産生する自己免疫疾患です。20‐40歳代の女性に好発(男女比1:10)し、全身性炎症症状として発熱,全身倦怠感があり、皮膚症状として蝶形紅斑,円板状紅斑,日光過敏,手指紅斑,脱毛,Raynaud現象が見られます。

東京クリニックの治療方針


薬物療法、体外循環による免疫吸着療法、そして日常生活の注意によって治療が行われます。薬物療法の第一選択薬はステロイドホルモンで、これに反応しない、あるいは副作用が出現して減量が必要な場合には免疫抑制薬の適応を考慮しています。これにも反応しない、あるいは副作用がある場合には体外循環による抗体の除去療法が補助的に行われます。

東京クリニックの検査・評価

治療は障害臓器の分布と程度に疾患活動性を加えて行われ、自己抗体や血清補体価も参考となります。 治療性の評価には種々の方法があり、世界的にはSLEDAI(SLE疾患活動性指数),SLAM(全身性ループス活動指標)などが主流です。SLEDAIを簡単に説明すると、病変を1‐8のランク付けし、8にはけいれん,精神症状など7つの中枢神経症状と血管炎をおき、4には関節炎,筋炎,尿円柱,血尿,蛋白尿,膿尿を、2には皮疹,脱毛,胸膜炎,心膜炎,低補体血症,抗DNA抗体を、1には発熱,血小板減少,白血球減少となります。10日前からの患者の状態による総合点数を疾患活動性とし、活動性は0から105点までに分布するようになっています。

東京クリニックからのアドバイス


慢性に経過する疾患ですので、誘因(強い日光,ストレス,過労,感染)を避けた生活をしましょう。
妊娠は医師の指示に従いましょう。
治療薬を自分の判断で減量、中止はしないようにしましょう。
病態に合わせた食事を守り、肥満を避けましょう。

服薬の注意

ステロイドの副作用や免疫抑制薬の副作用を理解し、用法,用量を守りましょう。そのことが最も大切なことです。
 

その他の症状


粘膜症状には口腔内潰瘍があり、多発性関節炎は高頻度にみられます。内臓病変としては腎炎,中枢神経症状(けいれん,精神症状),漿膜炎(胸,心,腹膜),間質性肺炎があり、貧血,白血球や血小板減少も生じます。一方,抗DNA抗体,LE細胞,抗Sm抗体などの抗核抗体,抗カルジオリピン抗体,循環抗凝血素,STS生物学的偽陽性など抗リン脂質抗体が検出されます。
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