東京クリニック医療ニュース

遺伝子のタイプに違い うつ病発症率で差を確認

同じようなストレスを受けても、うつ病になりやすい人となりにくい人がいるのは、脳内の情報伝達物質に関連する遺伝子のタイプに違いがあるため−。そんな調査結果を米ウィスコンシン大と英国、ニュージーランドの共同チームがまとめ、米科学誌サイエンスに発表した。
グループが注目したのは神経伝達物質の一種、セロトニンのレベルを調節する5HTTという遺伝子。短いタイプと長いタイプがあり、人間はこの遺伝子を2個持つ。調査はニュージーランドに住む21歳から26歳までの847人を対象に実施。15%が過去5年間に失職など4つ以上の大きなストレス要因を経験していた。これらの人に絞って遺伝子の違いを調べると、2つとも長いタイプの5HTTを持つ人がうつ病になる率は17%だったのに対し、短いタイプを1つか2つ持つ人の発症率は33%と高かった。グループは「長いタイプの5HTT遺伝子は、ストレスに対する抵抗性を高める機能があるらしい」としている。
 

うつ病、子供にも広がり。文科省、5000人実態調査へ。
予防や治療法探る。

「うつ病」が、子供の間でも目立ってきており、さらに低年齢化しているとの指摘もあることから、文部科学賞は9月に、5000人規模の実態調査に乗り出す。これだけ大規模な調査は国内初。子供のうつ病は摂食障害や不安障害など合併症の背後に隠れていることも多く、実態がよくわかっていない。
 

睡眠無呼吸症に抗うつ薬が効果

睡眠時無呼吸症候群の症状が抗うつ薬「ミルタゼピン」で軽減することが、米イリノイ大グループの研究で分かった。研究グループは20〜70歳の睡眠時無呼吸症行郡の患者12人に眠る前1時間前にミルタゼピンを1、2錠飲んでもらい無呼吸症を観察した。その結果、薬を飲んだ全員の症状が改善。1晩に呼吸が止まる回数が半減したほか、途中で目が覚める回数も28%減ったという。
 

政府が対がん3次戦略。患者個人の体質にあった治療

政府は、がん死亡率などの激減を目指す04年度から10年間の「第3対がん10ヶ月総合戦略」を決めた。ヒトゲノムの解析に基づいて患者個人の体質に合った治療をする。「テーラーメード医療」など、質の高い医療を全国どこでも受けられるようにすることなどを目標にしている。
東京クリニック
東京クリニック東京クリニック